「採用ブランディングって何?」
「採用ブランディングって具体的に何をするの?」
など、採用担当者様なら一度は「採用ブランディング」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
今回の記事では、「採用ブランディングとは」何かということから、メリットや事例などを、採用コンサルティング会社として複数社の採用ブランディングに携わってきた当社ポテンシャライトが具体例を交えながら解説していきたいと思います。
採用ブランディングとは何か?
まずはじめに、採用ブランディングとは何かご説明します。
採用ブランディングとは、「採用」において自社を「ブランド化」する手法のことです。
ブランドというと、商品や消費者に向けてのイメージが強いのではないでしょうか。それを求職者に向けて同じように採用の場でも行うのです。
戦略的に情報を取捨選択し、求職者からみた企業の価値や信頼度を高め、「興味がある」「応募したい」など思ってもらえるようにする一種のマーケティング手段です。
ですから、採用ブランディングとは、一般的に「求職者」に向けて、「企業の価値」を最大限認識、共感してもらい、採用につなげていくものであると言えます。
採用ブランディングに取り組むメリット
それでは、採用ブランディングに取り組むメリットとは何なのでしょうか。
ここでは4つほどご紹介します。
応募者数が増加する
採用ブランディングをする一番のメリットは、応募者数が増加することです。
企業を選ぶ際に、企業のイメージや企業のブランドというのは大きなポイントとなります。
求人一つを見ても同じです。
同じ業務内容、待遇であっても、その企業で働くことのメリットが明確になっていた方が、求職者から見て「応募したい」と思ってもらえる確率は必然と高くなります。
なかなか応募が集まらない、母集団形成ができないという企業様は、採用ブランディングに目を向けてみてはいかがでしょうか。
ミスマッチを減らせる
採用ブランディングは、ミスマッチを減らせる、企業にフィットした人材が集まりやすいといったメリットもあります。
企業の社風やイメージを掴めないまま入社してしまうと、求職者が想像していたイメージと現実とに乖離があった場合、早期離職に繋がってしまいます。
早期離職は採用計画が崩れてしまうなど大きな支障が生じてしまいます。採用ブランディングをすることでそのような状況が減らせるでしょう。
自社の強みが明確になる
採用ブランディングをすることで自社の強みが明確になります。自社の強みが明確になると、競合他社との差別化につながります。
求職者にとって、なぜウチの企業を選んでもらえるのかを明確にしておけば、必然と採用市場において優位性を保てることになります。
競合他社が多く、差別化に悩んでいる企業様は、採用ブランディングに取り組むことで採用課題が解決するかもしれません。
採用広告費を減らせる
採用ブランディングのメリットとして、採用広告費を減らせることがあげられます。
自社のホームページやSNSの閲覧者が増えれば、エージェントからの紹介や求人広告費をかけずとも、自社からの発信のみで採用活動が可能となります。
すぐに効果は出にくいですが採用ブランディングに力をいれることは、長期的に見て採用広告費が減らせるようになるでしょう。
採用ブランディングに取り組む手順
採用ブランディングに取り組むための具体的な手順についてご紹介していきます。
1.ターゲットを定める
まずはどのような人材をターゲットに採用をしていくかを明確に定めましょう。具体的なスキルはもちろんですが、どのような人が社風にマッチするのか言語化していくことも大事なポイントです。
ターゲット像は具体的であればあるほど、対策が立てやすくなります。年齢や性別、学歴や職歴、価値観や志向性など、どのような人材をターゲットに採用を行うのか、ペルソナを明確にしていきましょう。
2.競合他社分析と自社の強みの洗い出し
ターゲットを明確にした後は、自社のターゲットが興味を持ちそうな競合他社の分析と自社の強みの洗い出しをしましょう。
客観的に見た競合他社と、同じように自社でも強みと弱みを分析します。
具体的に洗い出したいポイントの一例です。
- 企業理念、ビジョン
- 商品、サービスの特徴
- 給与、待遇
3.手法の選定
強みや特徴を整理できたら、どのような手法でブランディングをしていくのか選定していきます。
現在では、企業ホームページの他に求職者向けの採用特設サイトを設ける企業が多くなってきました。採用特設サイトでは、より企業の色を出すことができます。
また、若手や20代をターゲットにしているのであれば、SNSやWantedlyでの発信が効果的です。
最適な手法は企業によって大きく異なります。お困りであれば採用コンサルティングに相談しながらすすめていくのも良いかと思います。
4.イベントや説明会などの開催
採用特設サイトを設けたりSNSでの情報発信の他に、イベントや企業説明会などを開催することも採用ブランディングの一つです。
他企業と差別化をはかるためには、自社らしさがアピールできる説明会を行うと良いでしょう。
また、ミートアップや◯◯会など、気軽に参加できるイベントを開くことで企業の認知拡大や求職者との接点を増やすことができます。
採用ブランディングの事例
当社ポテンシャライトが実際に採用ブランディングを行なった事例をご紹介します。
エンタメ業界の受託開発を行うA社
国内の主要な音楽フェスの公式アプリを中心に、エンタメ業界など幅広い領域で受託開発を行なっている企業様でした。日本・ベトナムのダナン・アメリカのニューヨークの3つの地域にまたがって事業を運営しているのが大きな特徴で、日本では主に企画・プランニング、ダナンでは技術開発、ニューヨークではUX等デザインを行なっています。
A社ならではの独特な事業形態やグローバル企業ならではの文化を言語化し、企業として客観的に自社の強みやブランドを改めて考えるきっかけになったと代表の方は言います。
さらに各国の採用市場に合わせた訴求を行うことできたことで差別化を図れたそうです。
教育×ITスタートアップのB社
B社は「一人ひとりの学び方をカスタマイズする」大学受験向けのオンラインコーチのサービスを提供している企業様でした。
教育事業=大手予備校のイメージし、正社員採用に苦戦していた中で、掲載する媒体の特性に合わせて理念やメンバーの経歴、事業の未来について魅力を再設計することで「B社らしさ」を表現。その結果、媒体掲載1ヶ月半で1名採用に成功。
また、求人タイトルのABテストを実施したことで、ペルソナに刺さる文言をデータとして得ることができました。
人材業界のC社
C社は『人が人らしく生きる社会実現』にこだわった事業をしている企業様でした。 根幹事業のSES事業では、労働者の多様性にこだわり、人材価値最大化・雇用創出を目指しております。
事業の特性上差別化を図るのが難しい中、代表小島さんのキャリア・創業背景・理念の部分にフォーカスを当て、エモーショナルさを訴求するブランディングを実施。
「普通のSESではない!」ということをいかに求職者に伝えるか、を言語化したことで、もともと多かった選考プロセスでの離脱率が下がったり、また理念ビジョンに共感頂いての応募が増えたのです。
採用ブランディングで企業の採用を成功に繋げましょう
いかがでしたでしょうか。
売り手市場といわれ採用が難しくなっているイマだからこそ、「採用ブランディング」を行うことで他社との差別化ができ、採用を効率よくすすめることができるでしょう。
とは言うものの、何から手をつけていいかわからないという採用担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときは採用コンサルティング会社に依頼することも検討してみてください。
当社ポテンシャライトでは、採用がネックとなって飛躍しないベンチャー企業様などを対象に今まで130社以上の採用コンサルとして携わってきました。
- 採用ブランディングに取り組みたい
- 採用のリソースが足りない、人事専任者がいない
- もう少し採用の効果をあげたい
- 現在の採用状況の効果測定をし、適切な改善案を実施していきたい など
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