社員や取締役に知っておいてもらいたい「会社の代表が孤独である」3つの理由


「経営者って孤独だと思うんですよね」


昨日ある企業様の社内に入らさせていただき、その企業に出資をしているベンチャーキャピタル様と社長様の対談のファシリテーションをさせていただきました。

冒頭に記載をしたのはその社長様から出た言葉です。


このブログの筆者であるポテンシャライトの代表の山根も経営者であり、すごく共感できる言葉でした。

僕個人的な話になりますが、前職はある企業の取締役を務めていました。一般的な会社と比較すると経営業よりもプレイングマネージャー業への比重が重く、ある程度現場に入り込み現場の責任者として仕事をするタイプの取締役ではありました。ただ、会社の方向性や事業戦略、そして事業のあり方についてなどはいつも考えてきたつもりです。


取締役は社長の1つ下のポジションになります。社員とは異なり役員報酬となりますので賞与は出ません。勤務時間についてもタイムカードを記録することもありません。あくまで経営陣扱いです。ただ、社長と取締役の考えてること、当事者意識にはかなりの差があると個人的に思っています。


もちろん世の中には社長よりも取締役のほうが将来を考えている企業様もいらっしゃるかと思います。


ただ、やっぱり違うのです。経営者である社長と、取締役以下で何が異なるかを記載してみたいと思います。

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(1)コスト意識

ポテンシャライトは山根が100%出資になりますが、「山根の財布=会社の財布」のなのです。社員は会社から給料が出て、経費を使ってよいか否かを山根に確認にきますが、代表からすると、自分の財布からお金を出す事と何も変わりません。

会社の資金がなくなる事は、自分個人の銀行口座がゼロ円になることを意味します。みなさんの個人の銀行口座の残高がゼロ円になった上で離職をしてしまったらみなさんどうしますか?必須に就職活動をすると思います。会社の経営も一緒です。会社の資金がなくなる前に頑張って営業をしてお金を作るのです。そのヒリヒリ感を感じることができるのは間違いなく社長なのです。

僕が前職の取締役のときはそこそこキャッシュリッチだったかと思います。コスト感覚は持っていたつもりですが、そこまでのコスト意識は持っていなかったかと思います。今会社の代表になって初めて持った感覚です。
この前、ある方から、
「今、一つの事業責任者をしており、そこでPLとか作りながらコスト感覚は持っているつもりです」とおっしゃっていました。この取り組みはすごく良いのですが、その元手となるキャッシュ会社が出していると思うので、ここでいうコスト感覚は僕が言っているコスト感覚とは全く異なる内容です。


(2)相談できる人が少ない

社内の最終決裁者は代表であり、取締役やマネージャーなどに相談をしますが結局のところ最終決裁者は自分です。上司がいるのであれば判断をあおぐこともできますが、全て自分で決断しなくてはならず、且つ責任を持つのも自分です。ですので、相談をしたいときに社内に自分より経験があるプレイヤーが少ないことはネックになることがあります。

上記のコスト意識も関係してくるかと思うのですが、判断の基準が代表とそれ以外のプレイヤーだとズレていることもあります。そのため相談がしにくいかもしれません。


(3)当事者意識の差

特にベンチャー企業で働いている方は当事者意識をお持ちの方は多いかと思います。ただ、その当事者意識のレベル感に差があるのです。
みなさん、仕事でミスをして上司の方に「申し訳ございません」と報告したことはありませんか?この謝罪報告、何も意味がありません。誰のためにもなりません。ミスをして迷惑をかけているのはお客様ではないですか?であればお客様に最初に謝罪をしなくてはなりません。

「山根さん、本件大変申し訳ございませんでした…」と神妙な顔をして謝罪にくる社員がいますが、「は?なぜ俺に謝るの?お客様に謝罪したのか?」と聞くと、まだであることが多いです。そのときは強烈に叱咤しています。山根に謝るなんて何も生産性がありません。後回しで良いのです。


別の方向から話をすると、代表からすると個人(1人の社員)のミス=会社全体のミスと捉えます。数千、数万名の企業は少し感じにくいかもしれませんが、1人の社員のミスは会社としてのミスになるのです。

仮に社員の名前が「Aさん」としましょう。Aさんが1人で会社をやっていると仮定し、その社名は「A株式会社」という名前です。仮にAさんがミスを乱発し、お客様から叱咤を受けたとして、A株式会社の将来は大丈夫なのでしょうか?おそらくお客様から選ばれない会社となるはずです。間違いなく。
ただAさんが100名の企業の社員であれば、Aさんが仮に3回連続で顧客の前でミスをしても、まだ仕事はあるでしょう。別の社員が頑張った結果、仕事が入ってくることもあるので。
これが当事者意識の差です。
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代表とそれ以外の方との差の話をしましたが、これを理解してベンチャー企業に入るのか否かというのは全然違うかと思います。


「裁量権があるのでベンチャーに入社をしたいです!」
「若い頃からベンチャー企業で揉まれながら成長したいです!」
「今まで大手企業で成果は上げてきたのですが、これからはベンチャーで一花咲かせたい」

すごく良い志向性だと思うのですが、できるだけベンチャー企業の「社長」の視点を持ってください。それだけで社長としては満足度は上がります。


では。



Yamane Kazuki

新卒で入社した大手人材系企業にてマネージャーとして人材紹介事業に携わり、その後、IT/インターネット/ゲーム業界に特化した人材紹介会社立ち上げに参画。同社在籍時にはリクナビネクスト主催のキャリアカウンセラーランキング1位(3000名中)を獲得。2017年4月、株式会社ポテンシャライトを創業し、人材紹介事業と採用コンサルティング事業を推進している。