なぜ、あの会社は優秀な人材が集まるのか? 採用力が高い企業の3つの特徴

「良い人材を獲得できない」「採用に苦戦している」と悩む経営層は非常に多いです。ただ、その中でも採用に成功している企業は存在します。そうした“採用力“が高い企業には、どのような特徴があるのか?を記載します。


採用力が高い企業に共通する3つの特徴

ポテンシャライトはベンチャー企業に特化した採用コンサルティング会社です。創業1年半で、80社ほどの採用活動の支援を行なっております。また、私個人としては人材紹介事業を約10年間経験し、700社程度の採用活動を見てまいりました。


「こんな企業は採用活動がうまくいく」


というポイントはこれまでの経験上、把握をしております。「採用活動がうまい=採用力が高い」と定義して、採用力が高い企業に共通する特徴のうち、効果の出やすい3つのポイントを記載してみたいと思っています。それは、以下の3点です。


1)代表取締役が採用にコミットしている

2)選考スピードがとにかく速い

3)面接する部屋が整頓され、エントランスで社員があいさつしてくれる


一つ一つ見ていきましょう。



1)代表取締役が採用にコミットしている

当たり前のことかもしれませんが、採用がうまくいく企業は代表が採用活動にコミットしています。

私が支援しているある企業は、スケジュールにおいて自社のミーティングより求職者様との接点を持つ時間を優先しています。お客様との商談はさすがにリスケジュールできませんが、社内の予定は面接のスケジュールに上書きをしてくださるケースが多いです。

「転職活動はご縁とタイミングだ」、転職市場ではよく耳にする話です。社内ミーティングが立て込んでいて面接がなかなか組めず、その間に他社様で内定、入社決定をしてしまうのもよくある話です。採用活動へのコミットの仕方は多数ありますが、何の業務よりも採用に関連する業務を優先するのは重要な点かと思います。



2)選考スピードがとにかく速い

書類選考結果、面接結果、また面接日時調整など、選考の中で企業側がボールを持っているタイミングは多々あります。ただ、ボールを持っている時間を極力ゼロにすると選考はスムーズに進みます。

一度、調べたことがあるのですが、面接結果を当日に出す企業は全体の30%。翌日に出す企業は全体の60%。つまり、面接実施をしてから翌々日(2日後)以降に結果を出す企業は全体の85%なのです。この時点で他社にスピード感で負けていると、求職者様が自社に振り向いてくださる可能性は低くなります。

・応募をしてからすぐに書類選考結果が届いた。

・面接後、カフェで休憩をしていたら面接通過の連絡が届いた。

・面接日時希望をメールで送ったら、1時間後すぐに確定してもらえた。

など。スピード感が速い企業は、求職者様にとってもすごく印象が良いのです。何より昨今の転職市場は、圧倒的な「売り手市場」です。つまり求職者側のほうが、企業側より圧倒的に優位なのです。


ある求職者様が10社ご応募したとして、

・書類選考結果を数時間後に提示。面接日時調整も数時間後に完了。

・書類選考結果を3日後に提示。面接日時調整も2日間かかった。

この2社の違いは歴然です。前者が書類選考⇒面接日時調整⇒面接実施⇒面接結果と進めている中で、後者はまだ書類選考結果が出ない、というケースはよくあることです。


どの企業に応募をしようか、求職者様が選択をしているタイミングでは、選考スピードの遅い企業のほうが志望度の高いケースもあります。ただ選考が進むにつれ、スピード感の速い企業に対して好印象を持たれていくのはご想像いただけるかもしれません。

規模が小さい、知名度が低い企業様ほど、スピードは意識していただいたほうが良いかと思います。これだけでも、大手・人気企業との志望度を逆転できる可能性があります。



3)面接する部屋が整頓され、エントランスで社員があいさつしてくれる

こちらも文字で書くと当たり前の内容なのですが、すごく大事なことです。

求職者様はたくさん面接に足を運んでいます。必然的に企業を「相対比較」しているのです。「メラビアンの法則」(人物の第一印象は初めて会った際の3~5秒で決まり、その情報のほとんどを視覚から得ているという法則)は皆さまご存知かと思うのですが、人の印象は一瞬で決まってしまう、という類の話です。

求職者さまが企業に抱く印象も同じです。エレベーターを降りてエントランスまで行き、受付電話で面接である旨を伝え、受付にあるソファーに座って待つ。そして採用アシスタントの方が面接ルームにアテンドをし、席に座る。そして、面接官が入室してくる。


ここまでの間でも求職者様はたくさんのモノを目にします。


・受付電話の対応は良かったか?

・受付電話を鳴らしてから、すぐにアテンドをしていただけたか?

・受付で待っている間、通りすぎる社員から挨拶をしていただけたか?

・面接ルームに入った際、机、椅子が整理整頓されていたか?

・面接官はすぐに現れたか?


簡単に記載するだけでもこれだけあります。この6点をある程度高いレベルでこなせている企業は、ほぼ採用活動はうまくいっていると思います。ある程度自信を持って言い切れます。

余談ですが、知り合いのVC(ベンチャーキャピタル)に話を聞いたのですが、投資候補先の企業に訪問をした際に、上記の項目を自然と見ているようです。「細かい部分まで気を配れている企業は成長をする」という考えのもと、投資をするかジャッチをしているという話を聞きました。個人的にはすごく納得感がありました。



大切なのは「凡事徹底」

3つ記載させていただきましたが、特に難しいことは1つも無いかと思います。

「採用力が高い」と聞くと、


・特殊なダイレクトリクルーティング手法があるのでは?

・リファラル採用のすごい仕組みがあって、優秀な方がどんどん集まってくるのでは?

・凄腕エンジニアが社内に居て、面接ではそのエンジニアが口説いてくれるのでは?


などとイメージされる方が多いかと思うのですが、テクニック論よりも大事なのは「凡事徹底」です。ただ、その「凡事」ができていない企業が多過ぎると個人的には思っております。

繰り返しになりますが、上記3つを徹底していただくだけで採用活動が良い方向に向かっていくのは間違いありません。飛躍的にうまくいく可能性もあります。ぜひ、できることから始めてみていただけますと幸いです。

Yamane Kazuki

新卒で入社した大手人材系企業にてマネージャーとして人材紹介事業に携わり、その後、IT/インターネット/ゲーム業界に特化した人材紹介会社立ち上げに参画。同社在籍時にはリクナビネクスト主催のキャリアカウンセラーランキング1位(3000名中)を獲得。2017年4月、株式会社ポテンシャライトを創業し、人材紹介事業と採用コンサルティング事業を推進している。