人材業界トップカウンセラーが、リファラル採用に完敗した話


リファラル採用のスキルレベルはすごく高い。


 僕は、人材紹介会社で10年程度キャリアカウンセラーをしてきました。 


 正直、自分のスキルにはある程度自信を持っていました。ただ、ここ最近は「リファラル採用」において採用した方々のスキルレベルが、人材紹介会社からご紹介いただく方々のそれよりも遥かに高いことを痛感しています。


リファラル採用は、採用コストを抑えられ、社員と同程度のスキルレベルの方を採用できる可能性も高い、注目されている採用手法です。


僕は、人材紹介会社にて主にIT/インターネット業界を中心に従事していました。リクナビネクストが主催している「キャリアカウンセラーランキング」で1位を獲得した経験もあり、そこそこ実績を残してきたつもりです。ある程度スキルレベルが高い人材のご紹介もしてきたつもりでした。


ただ、リファラル採用にて集まる人材のスキルレベルは、非常に高いのです。 



わずか1ヶ月で、超優秀な人材が入社した

採用をお手伝いしている企業様で、エンジニア採用の選考ハードルがすごく高い企業様があります。


これまでは、人材紹介会社中心での採用活動でした。ある日、人材紹介会社からスキルレベルが高いエンジニアのご紹介があったにもかかわらず、書類選考で不合格にしたというケースがありました。私は先方に、


「このレベルの人材が書類選考落ちとなると、おそらく採用は無理ですよ」


と伝えました。 

ただ、その企業様の社員は「いやいや、優秀な方は世の中にたくさんいますから」とおっしゃっていました。僕からすると信じられない話ですし、むしろ「採用は難しいな」と思ってしまったくらいでした。実際、2017年4月〜9月において、同社はエンジニアを2名しか採用できていません。


しかし2017年末くらいから、ビックリすることが起きました。その企業様に、Web系有名企業の執行役員クラスがジョインしたのです。Googleで検索したら、その方に関する記事が出てくるくらい優秀な方です。


その方が入社して早々、その方の知人経由で選考が進み、1ヶ月後くらいには、 「あ、山根さん。僕の紹介で2名入社決定しました。後ほど詳細ご連絡しますね」 という連絡を頂戴したのです。



とびきり優秀なエンジニアは、転職市場に出ない

僕は人事側で仕事をしていたので、選考が進んでいることは把握していたものの、どんな方が進んでいるかまでは知りませんでした。そこで、どんなキャリアの方が入社決定したのかを見てみたのですが、 なんと「超」がつく有名企業出身で、スキルレベルも非常に高いエンジニアの方でした!


僕が人材紹介のキャリアカウンセラーをしていた時には、お会いすることが難しかったスキルレベルの方です。正直、「こんなレベルが高いエンジニアってそんなにいないだろう」と思っていたくらいでした。 それぐらいのレベル感のエンジニアが、リファラル採用で次々と入社決定していくのです。


そこで気づきました。 飛びっきり優秀なエンジニアは「そもそも転職市場に出てこない」と。


転職市場に出てくるとは、エージェントに登録に行ったり、WantedlyやGreenに登録することを指します。そうすると人事やエージェントの目に触れますので、そのエンジニアにタッチをすることができるのです。


ただ、リファラル採用全盛期の今、どの会社も考えることは同じ。優秀なエンジニアは、常に採用企業から声をかけられています。その時点で複数社の企業と接点を持っています。転職市場に優秀なエンジニアは出てこないんです。


転職市場に出てきたエンジニアをキャッチするエージェントと、リファラル採用を比較するとどちらが良いかは一目瞭然ですね。僕のプライドは、しっかり折られました。


昨今の採用市場において、エージェント中心で採用活動を行なっている企業様は近い将来、行き詰まることもあるかと思います。リファラル採用の仕組みが整っていない企業様は、間違いなく準備を始めておいたほうが良いかと思います。


・1ヶ月に2回、代表から社員に向けてリファラル採用を強化している、と発信する

・リファラルで採用に至った場合、報奨金を支払う


など、できることからで構いません。徐々に文化を作っていけば良いかと思います、できることから動いていきましょう。

Yamane Kazuki

新卒で入社した大手人材系企業にてマネージャーとして人材紹介事業に携わり、その後、IT/インターネット/ゲーム業界に特化した人材紹介会社立ち上げに参画。同社在籍時にはリクナビネクスト主催のキャリアカウンセラーランキング1位(3000名中)を獲得。2017年4月、株式会社ポテンシャライトを創業し、人材紹介事業と採用コンサルティング事業を推進している。