採用マーケティングとは?効果を出すためのステップ・事例を紹介

人材不足が深刻な今、応募者の獲得に悩む中小企業さんは多いのではないでしょうか。

転職市場では優秀な人材の獲得競争がますます激しく、採用にマーケティングの考え方や手法を活用する「採用マーケティング」の重要性が高まっています。

「採用にマーケティングを取り入れるってどういうこと?」

「マーケティングの経験がないので、イメージがわかない」

こんな悩める採用担当者のみなさんに、採用マーケティングを始めるためのステップや事例をご紹介します!ぜひ参考にご覧ください。

採用マーケティングとは?

採用マーケティングとは、一般的に”商品を売るための仕組み”を作る活動であるマーケティングの考え方を、企業の人材採用に取り入れることです。

そもそもマーケティングとは何でしょうか。世界的に有名な経営学者、ピーター・ドラッカー氏は「マーケティングの理想は、販売を不要にするものである」と述べているそうです。要するに、販売現場のスタッフが一生懸命に商品をプッシュしなくても、自然にお客様が商品を買いに集まってくる状態を作ることが理想なのです。

そのためには、消費者のニーズを捉える/ニーズにマッチした商品を作る/商品をニーズがある層に訴求する広告宣伝……などさまざまなアクションが必要になります。その全てがマーケティングに含まれます。

これを採用に当てはめて考えてみましょう。採用マーケティングとは、「自社が採用したいと思う人材が、自然と応募してくる状態を作る」ためにあらゆる施策を実行する活動だと言えるのです。


採用マーケティングに取り組むべき理由

やり方次第でコストを抑えられる

従来は、求人広告や人材紹介を利用するなど、外部コストがかかる採用手法が一般的でした。しかし近年、インターネットは誰もが情報の発信者になれる相互コミュニケーションの場として大きく発展しており、SNSやオウンドメディアなどさまざまなツールが広まりました。マーケティングの考え方によってこれらのツールを使いこなすことで、外部コストをできるだけかけない”自社採用”に取り組みやすくなっているのです。

ミスマッチを防ぎやすい

採用マーケティングでは、「自社がどんな会社か?」「どんな人材がマッチするか(しないか)?」といった情報を長期的に発信します。会社の特徴や採用基準が前もって対象となる人たちに伝わることで、マッチした人材に魅力が伝われば自然に応募を増やすことにつながりますし、逆にマッチしない人材は「ここは自分には合わない」と判断することもできます。応募から内定までの通過率が高まり、スクリーニングの工数が減りますし、入社後も人材が定着しやすくなる、確度の高い採用活動を組み立てやすくなります。

長期的な取り組みが生み出す効果

採用マーケティングは長期的な取り組みです。より効果が高いのは、採用の難易度が高い職種やポジションの場合でしょう。本質的な自社の魅力を情報発信し続けていることで、いざというとき「このポジションを採用したい!」と思ったときに大きな追い風となるのです。

裏を返せば、これは短期的・即効性のある取り組みではないとも言えます。会社の状況に合わせて、外部コストを使う手法とうまくバランスをとりながら採用活動を行いましょう。


採用マーケティングに取り組むステップ

1. 求める人物の要件や、自社の魅力を明確にする

まずはじめに、自社の現在の状況を正しく把握し、必要な人材がどんな要件なのか?を明確にします。また、その人物像にとって自社が魅力としてアピールできる内容は何か?を整理することも重要です。

2. 情報発信のツールを選定し、実行する

どんな人物に、どんな内容を訴求するかが決まったら、次は情報発信のツールを選定します。手軽なのはFacebookやTwitterといったSNSやブログなど、既存のプラットフォームです。また、自社のブランドイメージや世界観を自由に表現したい場合は、自社で採用ホームページを1から作るのがよいでしょう。また、オンライン以外にイベントの主催や出展など対面で情報を発信する手法も選択肢の1つです。そしてこのステップで鍵となるのはオペレーションです。情報発信の担当は誰か?頻度はどれくらい?など、実行に無理のない設計をしましょう。

3. 効果を検証する

取り組みとセットで非常に重要なのが、定期的な効果検証の仕組みです。発信した情報のPV数や「いいね」数の推移、それらが実際の応募増に影響したかどうかなど、取り組みを始める前後で定量的に変化を見て検証します。効果が表れたものは継続し、表れなかったものは止めます。また新しい施策も追加していきます。


採用マーケティングの施策例

ペルソナを作る

求める人物像を明確化するときに有効なのが、マーケティングで「ペルソナ」と言われる手法です。仮想の人物像のプロフィールを細部まで作り、採用活動に携わる関係者で共有します。それによって、採用活動全体での各担当者のズレをできるだけ少なくします。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーとは、ペルソナとして設定した人物像1人1人の認知・感情・行動などを可視化するマーケティング手法です。自社の商品が認知され、購買行動に到るまでにどんな道筋を辿るのか?これを採用活動に置き換えると、ペルソナとなる候補者が自社を認知して、興味を持ち、応募するという行動に到るまでの行動を可視化するということになります。これによってどんなタイプの候補者とどんな接点があるかが分かり、応募までのステップを先に進めてもらうためのアクションが見えてきます。

情報発信のパターンを増やす

もっとも一般的なのは既存社員へのインタビューです。自社に入社を決めた理由や、現在の業務内容、やりがいなどを赤裸々に語ることで、候補者に自社の魅力や入社した場合のイメージを伝えます。ツールは各種求人媒体のフィード欄を利用してもいいですし、オウンドメディアを立ち上げてもよいでしょう。また、ITエンジニアの採用の場合は、GitHubやQiitaなどエンジニア特化のSNSや技術ブログなど、技術的な情報発信がより有効になります。いずれも現場で働く社員の協力が必須となるため、日頃から現場と円滑なコミュニケーションを心がけ、採用活動の重要性を啓蒙することが重要となります。


採用 マーケティングの成功事例

メルカリ

フリマアプリ「メルカリ」のサービスを運営する株式会社メルカリ。オウンドメディア「mercan(メルカン)」を通じてコンテンツを届ける形で採用マーケティングを行っています。候補者のほとんどがコンテンツを読んでから選考を受けているため、1から説明する手間が少なく、かつ目線のずれも少ないそうです。また副次的に、既存の社員が情報共有をする社内報のような役割も担っています。

TOMORROWGATE

採用ブランディング事業を展開するTOMORROWGATEとい中小ベンチャー企業。「ブラックな会社」という一貫したコンセプトで採用マーケティング・ブランディングを行なっています。SNSの発信やイベント、社内制度のネーミングも全て「ブラック」に統一し、候補者の印象に残りやすい情報発信を実践しています。

採用マーケティングで企業の採用を成功に繋げましょう

今回は、採用マーケティングの具体的な内容をご紹介しました。長期の地道なマーケティング施策によって、採用を成功させましょう!

とはいえ、これまでに経験がない担当者の方は、何から手を付ければいいのかわからないのではないでしょうか。採用コンサルを利用することで、マーケティングの視点を取り入れた求人広告の運用を行い、採用を成功させることが可能です。

当社ポテンシャライトでは、採用のプロとしてベンチャー企業様累計110社以上を対象に、以下のような採用代行業務に携わってきました。

・求人広告設計、運用支援

・採用ノウハウの提供

・求人広告設計、運用支援

・エージェント開発・運用支援

採用に関してお困りのことがあれば、些細なことでもお気軽にご相談ください。

ベンチャー特化型の採用コンサルサービスについて詳しく見る

田島 翔子

ライティング等のクリエイティブや企業内イベント企画運営など、社内広報としての豊富な経験を持つ。2019年3月にポテンシャライトにジョインし、約30社のベンチャー企業の社外人事として採用の支援を行う。メルカリやLINEのような、時代をリードする企業が日本からもっと誕生するような未来を目指すため、採用という側面からベンチャー企業のサポートに携わる。