「エンジニア採用することになったけど、何からしたらいいかわからない」
「営業やバックオフィスの採用はしたことがあるけれど、エンジニア採用は初めて!」
「エンジニア採用がうまくいかず、手法を見直したい」
などのお悩みをお持ちの採用担当者様はいらっしゃいませんか?
エンジニア採用は手法の選定で成否が決まると言っても過言ではありません。
本記事ではエンジニア採用成功のポイントから手法の種類を一通りご説明します。
目次
・エンジニアの採用は難しい
・エンジニア採用で効果的な手法
・エンジニア採用を成功させるためのポイント・エンジニアに強い採用サイト
・エンジニア採用に向いたダイレクトリクルーティングサービス
・エンジニアに強い人材紹介サービス
・エンジニア向けの採用イベント
・適切な手法で、エンジニア採用を成功に繋げましょう!
エンジニアの採用は難しい
以前のブログ「知らずに面接していませんか?エンジニア面接するなら知るべき求職者視点」に記載したように、エンジニアの採用は超がつくほどの売り手市場で、この流れはしばらく続くでしょう。
背景としては、大手はじめ事業会社の積極的なシステム投資や、デジタルの推進、またサイバーセキュリティ対策、働き方改革に伴う社内ITの見直しなど、様々な業界でエンジニア採用ニーズが高まり続けています。
また、その需要に対してエンジニア不足は恒常化しており、むしろ需要とエンジニア人口の乖離は広がり続けています。
経済産業省の2016年のレポート「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、エンジニアは2015年時点で約17万人不足しており、2030年には59万人不足している状態が予測されています。
また、doda(パーソルキャリア株式会社)が発表する求人倍率によると、継続してIT・通信業界の求人倍率は7倍を超えていることがわかります。
そのような背景の中で、エンジニアの採用競争は激化しており、複数の採用手法を使いながら高コストをかけざるを得ない状況です。
出典:
・doda 転職求人倍率レポートhttps://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
・経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf
エンジニア採用で効果的な手法
ではエンジニア採用で効果的な手法はどのようなものがあるのでしょうか?
以下の5つの方法を紹介します。
・エンジニアに強い採用サイトに掲載する
・ダイレクトリクルーティングに取り組む
・エンジニアに強い人材紹介サービスを活用する・リファラル採用に取り組む
・エンジニア向けの採用イベントに参加する
これからエンジニア採用を本格的に始めるなら、ダイレクトリクルーティングや人材紹介を、また、あまり予算をかけずにスモールスタートで始めるならまず採用サイトに掲載するところから始めるのがおすすめです。
エンジニアに強い採用サイトに掲載する
エンジニアの登録や採用成功事例の多い採用サイトに求人を掲載する方法です。前課金型のものと、採用決定時に金額の発生する成果報酬型のいずれかが多いです。
メリットとしては、人材紹介サービスと比較してコストが抑えられること、また、採用までのスピードが比較的早い点です。
人材紹介サービスでは採用決定時に年収の35%前後を採用Feeとして支払うため、年収提示500万円の方を採用する場合は単純計算で175万円かかります。
それに対して、採用サイトの料金形態は、サイトによりますが数万円〜数十万円の前課金型、また成果報酬型でも1名採用当たり数十万円であることが多いです。
また、採用プロセスにおいては、求職者に直接リーチができるため、人事のハンドリング次第で自社の状況に合わせて採用プロセスを柔軟にアレンジすることで、採用までのスピードが早められることもメリットです。
デメリットとしては、前課金でコスト投資をしても採用ができるとは限らないこと、また、サイト掲載するだけの受け身型では自然応募に頼らざるを得ず、求人によっては応募が全く得られず掲載期間をすぎてしまう、ということもあります。
ダイレクトリクルーティングに取り組む
そこで採用サイトがほぼ必ずと言っていいほど機能実装しているのが、ダイレクトリクルーティング(スカウト)です。
メリットとしては、エンジニアに直接リーチができること、また採用サイトによっては技術志向の強いエンジニアにリーチできることです。
例えば「Wantedly」に代表されるように、求職者にとって情報収集やSNSのように繋がりを作る気持ちで気軽に登録ができる仕様になっている採用サイトがあります。
まずはカジュアル面談からという形で、気軽に接点をとる誘致ができる点はメリットです。
また、groovesが運営する「Forkwell jobs」は、エンジニア勉強会やイベントを開催しており、そこから採用サイトに登録している求職者が多いことから、技術研鑽意欲が高いギークなエンジニアの登録が多いです。
デメリットとしては、まず転職意欲の高くない求職者も多く登録しているため、カジュアル面談などの工数に対して採用に繋がらないケースもあり、工数増ともなりうる点です。
次に、特にエンジニアのスカウトは経歴や技術の読み解き、またそれに合わせたスカウト文面作成が重要です。そういったことからも、人事のエンジニア理解はもちろんのこと、工数がかかる点はデメリットでしょう。
エンジニアに強い人材紹介サービスを活用する
エンジニアに特化した人材紹介会社に依頼する手法です。担当者へ求人や採用要件を伝え、求職者への案件紹介や推薦をお任せできます。
メリットとしては、エンジニアに特化した人材紹介サービスだからこその母集団です。エンジニアに特化していることで、転職市場で認知があり、転職する場合に想起して登録するエンジニアが多い人材紹介サービスはあります。
中には技術志向の高いエンジニアも多く登録があるため、そういったエンジニアにリーチする手段の一つになっています。
また、求職者への案件紹介や応募意思獲得、また採用プロセスにおけるディレクションもエージェントが介入してくれることで、工数減となる点もメリットとして挙げられます。
デメリットは上述のように、一人採用あたり少なくとも百数十万円の採用Feeがかかることで、他採用手法と比較してコストが高くなりがちであることです。
しかし、先行投資はかからないことが多いため、予算次第ですが手法の一つとして依頼してみてもよいでしょう。
リファラル採用に取り組む
リファラル採用とは、社員の知人紹介での採用です。
もともと欧米では採用経路のうちリファラル採用での比率が5割を超える企業も珍しくなく、日本は遅れてリファラル採用にここ数年取り組むようになってきました。
メリットは、採用コストが低いことと、社員の知人であるためリファレンス面での安心感があることです。
リファラル採用自体の採用コストはほぼ0円で、もっとも安価な採用手法です。昨今、リファラル採用に社員を巻き込むためにインセンティブを出すケースがあります。
数万円のケースやもっと高いケースもあり、そのコストが実質的にリファラル採用にかかるコストです。(さらに、お食事にお連れする場合も会食代もコストのうちですね…)
また、リファレンス面については、社員の知人であるため、お人柄やビジネスマナーの面の安心感や、また、過去に一緒に仕事をしたことがある場合など、スキル・経験面でのミスマッチが起きにくい点はメリットです。
デメリットは、社員を巻き込むことから一定の工数がかかる点、またそれ以上に、長期的な取り組みになるため、採用の即効性は高くありません。
エンジニア向けの採用イベントに参加する
エンジニア向けのイベントに登壇したり、ミートアップを開催することで、エンジニアの認知を獲得し、転職をする際に自社を想起いただけるようにすることです。
イベントは採用目的のものもあれば、採用とは関係がなく技術勉強会のような形のものもあり、後者から採用に繋がるケースもあります。
メリットは、技術研鑽意欲の高いエンジニアと繋がりが作れる場合が多いこと、また自社の認知を広めることで、長期的に自社の採用広報に役立つ点です。
デメリットとしては、長期的な採用広報の施策であるため採用の即効性は乏しいです。また、自社のCTOやエンジニアの工数をさく点から、工数対効果をすぐ出したい場合は向いていません。
エンジニア採用を成功させるためのポイント
後半で具体的なサービス例を挙げますが、その前に、エンジニア採用を成功させるために人事が知るべきポイントを記載します。
採用プロセスにおいて面接などを効果的に進めるためにも、この3点をしっかりと整えながら、採用手法の選定や活用を進めていきましょう。
採用したいエンジニア像を定義する
求人を出す前に必ず行って欲しいのは、採用したいエンジニア像を定義することです。
代表やCTOといった経営陣、また現場部門を巻き込んで、採用したいエンジニア像(ペルソナ)を明確にしましょう。
いくら応募が集まり面接に漕ぎ着けても、人事と現場部門、また経営陣で採用したいエンジニア像がバラバラでは、選考の目線が合わず不毛な結果になりかねません。
- 若手ポテンシャルでよいのか、即戦力が必須なのか
- 言語や技術のレベル感
- 経験しているサービスや製品の親和性をどこまで求めるか
- 配属部署を想定してどのようなお人柄や志向性が良いのか
など、選考に関わる人の間で定義をしましょう。
選考プロセスにエンジニアも深く関与してもらう
カジュアル面談や面接はできるだけ技術や現場業務の話ができるエンジニアが参加した方がよいです。
これはエンジニアの選考プロセスにおいて重視すべき点の一つです。
選考プロセスが具体的に始まる前に、その必要性を社内で理解を進めておくと良いかと思います。
どのような応募経路だったとしても、基本的には求職者であるエンジニアは、面談や面接では技術的な話をしたいと思っています。
- どのような技術・ツールを扱っているのか?
- 携わるプロジェクトはどのようなもので、どのような役割ができるのか?
- どのような上司(リーダー)の元で働くのか?
といったことを聞きたいと思っている方が多いため、できるだけCTOや現場部門のエンジニアが対応したいものです。
エンジニアが働きやすい環境を整備する
求職者であるエンジニアは会社の技術への考え方や、エンジニアの働く環境をどのように考えているかをとても気にしています。
特に、社内にエンジニアがほぼおらずビジネス職が多い会社は要注意です。
- 技術やツール選定にどの程度携われるのか?
- エンジニア軽視の風土ではないのか?
- エンジニアの意見がどれほどプロダクトに反映されるのか?
- エンジニアも企画に参加したり意見する風土があるか?
- フレックス制など働き方の柔軟性があるか?
など、エンジニア視点での環境を整える必要があります。
いきなり整えるのは難しいかと思いますが、まずは経営陣やビジネス職の方々の理解を促進する、ということは人事の力の見せ所です。
エンジニアに強い採用サイト
さて、ここからは具体的におすすめのサービスをいくつかご紹介いたします。エンジニアに強い採用サイト(媒体)は例えばこの2つがあります。
Wantedly
運営元:ウォンテッドリー株式会社
WantedlyはビジネスSNSとも呼ばれており、気軽に求職者と企業が繋がるSNSライクなサイトです。
- 20代〜30代の若手の登録が多い
- Facebook登録が可能なことからライトに登録している求職者が多い
- 転職潜在層含めて多くの求職者にリーチが可能
- 企業の理念・ビジョンや社風を打ち出しやすい企業ページUI
- 企業ページにはフィードと呼ばれるブログ機能があり、採用広報・採用マーケティングとして用いる企業も多い
といった特徴があります。
費用目安は、ベーシックプランが13万円/月となっており、スカウト600通がついています。
ランニングコストはかかるものの、成果報酬はなく安価なため、大手からベンチャーまで、広く採用に用いられています。
Green
運営元:株式会社アトラエ
GreenはIT/WEBに特化した採用サイトで、6000社が利用しており、求職者DBは60万人となっています。
- IT/WEB業界に特化している
- 20代〜30代の若手の登録が多い
- スカウト機能と別で求職者への「気になる」や「会いたい」といったライトなアプローチ機能がある
- 企業ページが社員インタビューや社員アンケート、PR欄など充実しているという特徴があります。
費用感としては、まず初期費用(契約内容によるが30万円~)がかかり、採用決定ごとの成果報酬であるため、ランニングでのコストがかかりません。
成果報酬額は30〜90万円となっており、人材紹介に比べ安価です。
エンジニア採用に向いたダイレクトリクルーティングサービス
上述のWantedlyやGreenにもスカウト機能があり、求人掲載とあわせてスカウトを行う企業が多いです。
更に加えて、おすすめのダイレクトリクルーティングサービス(スカウトサービス)を2つご紹介します。
Forkwell
運営元:株式会社grooves
Forkwellはエンジニアに特化し、かつダイレクトリクルーティング機能に重きを置いたサービスです。
- 株式会社groovesが開催する技術イベントなどからの導線があることもあり、RailsなどWeb技術スキルをもつエンジニアの登録が多い
- PMやテックリードなどマネジメント層の登録も一定多い
- エンジニアに最適化されたプロフィール入力項目となっており、詳細な技術・ツールまで登録が可能
- スカウトの一括送信機能があえて排除されており、必ず一人一人に1to1でスカウトを送付しなければいけない仕様となっている。その為送付に工数はかかる一方で、求職者のスカウトへの期待値や開封率が高めといった特徴があります。
費用感は、初期費用はなく、5万円/月の利用料がかかり、採用決定時に35%の成果報酬となっています。
Findy
運営元:ファインディ株式会社
Findyもエンジニアに特化した採用サービスですが、独自のデータベースをもち他媒体と被らない求職者が多く登録さてていると言われています。
・GitHub連携などにより独自のデータベースをもち、登録者は約12,000名、月間500名以上の新規登録がある
・独自アルゴリズムによってGitHubなどの情報からスキル偏差値が査定され、スキルシートが出力される仕様
・スカウトだけでなく、企業からの「いいね」送付や求職者からの「いいかも」返信といった機能がある
といった特徴があります。
料金プランは採用ターゲット層に合わせて分かれていますが、月額利用料は3~5万円で、採用決定時の成果報酬が20~30%です。
エンジニアに強い人材紹介サービス
続いて、エンジニアに強い人材紹介サービスを2つご紹介します。
エンジニアに特化している為、担当営業やキャリアアドバイザーにIT業界や求職者の理解があり信頼できる場合が多いです。
レバテックキャリア
運営元:レバテック株式会社
- ヒカラボなどエンジニアイベントを定期的に開催しており、エンジニアの認知が一定あり、技術志向のエンジニアの登録が豊富
- ハイクラスのエンジニア登録も一定ある
- レバテックでは正社員だけでなくフリーランスの提案もしているため、採用ニーズに応じてフリーランスでの紹介を依頼することも可能といった特徴があります。
費用感は基本的な人材紹介であり、前課金はなく成果報酬がかかります。※詳細はお問い合わせください。
TECH::EXPECT
運営元:株式会社div
TECH::EXPECTはエンジニア教育をした上で紹介をしてくれる珍しい人材紹介サービスです。
- 厳選した人材を600時間以上(1日10時間×週6日×10週間)教育してからご紹介
- 選抜を行うことで、希望者の3割程度が教育対象に厳選されている
- 他採用サービスと被らない転職健在層にリーチ可能
- サービス開始から1年半で、すでに100社以上の企業の決定実績といった特徴があります。
費用感としては、こちらも成果報酬となっており前課金はありません。※詳細はお問い合わせください。
エンジニア向けの採用イベント
最後に、エンジニア向けの採用イベントを2つご紹介します。
先に述べた通り短期的な採用結果には繋がりにくいのが採用イベントですが、転職潜在層の認知を広げ、長期的な採用につなげていく手法として有効です。
TECH PLAY
運営元: パーソルイノベーション株式会社
TECH PLAYは総合人材サービスグループであるパーソルグループであるパーソルイノベーションが提供する、イベント集客・運営支援サービスです。
- 初めてイベント開催する企業にも安心のイベント・グループ機能を無料提供
- イベント企画・運営のコンサルティングから、集客含む実行、またイベントレポート作成等まで支援
- Web系企業の豊富なイベント開催実績やパイプがあり、協賛や共同開催でのイベント実施も多く行なっているといった特徴があります。
費用はイベント規模や回数、頻度によって変わってくるため、詳細はお問い合わせ下さい。
connpass
運営元:株式会社ビープラウド
connpassは言わずと知れたIT系イベントプラットフォームとしては老舗のサービスです。
- TwitterやFacebook連携しており、イベント周知・集客が容易
- 「イベントを育てる」という概念があり、実施したイベントのデータが蓄積できる。これによってイベント統計を分析できたり、これまでの発表資料をまとめることが可能
- イベントに関する一斉メッセージ通知機能や、事前のpaypal決済機能などが充実
- 運営元である株式会社ビープラウド自体がエンジニア勉強会開催を盛んにしており、イベントのみならず勉強会開催の知見も豊富
開催方法によって、無料イベントと有料イベントがありますが、詳細はお問い合わせください。
適切な手法で、エンジニア採用を成功に繋げましょう!
いかがでしたでしょうか。
エンジニア採用手法は日々多様化、かつケースバイケースでのベストプラクティスが複雑化しています。
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これから本格的に採用に取り組むなら、エンジニア採用に強い採用支援会社からアドバイスもらいながら、戦略設計するのがおすすめです!
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